かもめ食堂 [おすすめ]
見終わった後、無性に米の飯が食べたくなる作品です。
全編フィンランド・ロケでということもあるのかもしれませんが、今まで見たことがない独特の透明感みたいなものがありますね。食堂の食器やインテリア、登場人物が着ている洋服すらも北欧らしいセンスのよさが光ってます。そして機能的できれい。見ていると、自分の台所を磨かなきゃ!って気分にさせるのです。
余計なBGMがないのもいいですね。だから、主人公たちが食堂のなかを歩く足音とか、しゃけを焼いている音、肉を焼いている音、でも不思議と何一ついやな音がないんですよね。
出ている俳優さんも文句のつけようがないです。このお話は、「10代の若者が自分探し」なんていう話だったらまったく面白くないっす。いろんな過去を背負った大人たちが、たまたまフィンランドの集結したってところがいいんです!。
なかでも個人的に大好きな小林聡美は秀逸です。自分の過去も受け入れて、人に対しては敬意を持って、でも自分の芯の部分はぶれない。他人の痛みがわかる人。そんな人になりたいとおもいますが、なかなか~。
あなたもかもめ食堂でちょっと癒されてみませんか?
癒されました。
by noric (2006-10-21 21:54)